ケイゴは言われた通り案内して、行きつけの居酒屋に着いた。


車を駐車場に止め、二人は店の前にやってきた。


『へぇー、これが居酒屋か。見た感じお洒落感が全くないわね。まあ、いいわ…早く中に入りましょ』


キサラギミサトはさっさと中に入り、ケイゴも中に入った。


『ケ、ケイゴ!!』


店に入ったケイゴは、その声のする方をふと見るとヒロがいた。


『ヒロ、お前来てたんだ…』


ケイゴはヒロの隣に座る長い黒髪の小柄な女性に気付いた。


『あっ、お久しぶりです』


ヒロはキサラギミサトに気付き挨拶をした。


『そうねぇ』


キサラギミサトはサラッと言った。


すると、ヒロの隣に座っている女性が立ち上がった。


『初めまして、ユイって言います』


ユイは自己紹介した。


『ヒロ。お前また新しい女の子を見つけたのかよ』


ケイゴはヒロにこっそり耳打ちした。


『アハハハ、違うよ。ユイはただの幼なじみだよ』


ヒロは笑って言った。


『ケイゴ。席がここしか空いていないから、ここに相席さしてもらいましょ』


キサラギミサトは仕方なくヒロの前に座った。


ケイゴはキサラギミサトの隣に座った。


『ねぇねぇ、ミサトちゃーん。注文何にするのー』


ヒロは少し酔っ払っていた。


『…馴れ馴れしいわね。ケイゴはいつもどれ食べてるの?』


キサラギミサトはメニューを見て尋ねた。


『いつもはコレとかコレとか…』


ケイゴはメニューを指差して言ったた。


それを見てキサラギミサトは料理を注文した。