『レイナ!!ハイ、これ楽譜を書き写したから。あなたはヴォーカルなんだから、コレに歌詞をつけなきゃね。1時間だけ時間をあげるから、フレンズのデビュー曲をあなたの詞で彩ってあげて』
里菜はそう言ってレイナに楽譜を手渡し、練習スタジオへと向かった。
レイナは楽譜とギターを持ち、エレベーターに乗って一人屋上へと向かった。
屋上についたレイナは地面にて座り、ギターを弾きながら歌詞を考えた。
『うーん、これもダメ…あーどうしよう、歌詞が全然浮かばない。後30分しかないのに』
レイナは少し焦っていた。
そして全く歌詞が書けないまま時間がどんどん過ぎ、レイナは歌詞が書けない今の自分を責めた。
その時突然レイナの携帯電話が鳴り出し、レイナは電話に出た。
『もしもしレイナ?そっちはどう?』
電話の相手はケイゴだった。
レイナはケイゴの声を聞き、少しホッとして涙を零した。
そしてレイナはこれまでのいきさつを、ケイゴに軽く説明した。
『そっかー。レイナ良かったじゃん…凄いよホントに』
ケイゴは自分の事のように喜んでいた。


