『無理!?何を言ってるんだ。まだ何もやっていないのに、無理だと決めつけるな。俺は最高のメンバーを捜し、そしてここに揃えたつもりだ。お前達なら3時間あれば十分だろ』


小林誠吾はそう言い放ち、一人部屋をさっさと出て行った。


『これは小林誠吾から俺達への挑戦状ってやつか…おもしろい。やってやろうじゃないか!!』


シュンは意気込んだ。


『…そうね。今はやるしかないわね。よし!!そうと決まれば先ずはバンド名決めなきゃ…。みんなは何が良い?』


里菜はメンバーに尋ねた。


『フ、フレンズ!!フレンズが良い!!』


レイナは提案した。


『理由は?』


黙り込んでいたキースが尋ねた。


『私たちメンバーもファンも、いつまでも支えあって…友達みたいにずっと一緒にいられる事を願って。ダ、ダメかな?』


レイナは不安げにメンバーの顔を見た。


『そうね…良いじゃないフレンズ。よし、フレンズで決まりね』


里菜はそう言って、レイナを見て笑顔で頷いた。