15分近くが過ぎる頃、扉の開いたエレベーターの中から小林誠吾が姿を見せた。


小林誠吾はレイナに歩みより、レイナと向かい合う形でソファーに腰掛けた。


『少し待たせたな。これが契約書だ。目を通して、良ければサインしてくれ』


小林誠吾は数枚の紙を茶封筒から取り出し、レイナに手渡した。


レイナは手渡された一通りの紙に目を通し、納得したうえでサインをした。


『よし、じゃあ行こうか。メンバーを紹介するよ、ついて来てくれ』


小林誠吾はソファーから立ち上がり、メンバーの待つ別の部屋へとエレベーターに乗った。


レイナは小林誠吾の後についてエレベーターに乗った。


エレベーターが3階で止まると、小林誠吾とレイナはエレベーターから降りた。


そして少し歩くと急に小林誠吾は立ち止まった。


『この部屋でメンバーが待ってる』


小林誠吾はそう言ってドアを開け中へと入り、レイナも後から恐る恐る中へと入った。