そしてレイナは静かに考え込んだ。


『ケイゴ…ケイゴは歌詞の通り、星になっても私の事を見守ってくれてるんだね。…ありがとう。私、もう泣かないね…私が泣けばケイゴも雨となって涙を流すんだもんね。それに私、雨嫌いだもん』


レイナは涙を拭きながら言った。


『ケイゴ…。もし、生まれ変わったら…今度はあなたがちゃんと私の薬指に婚約指輪をはめてね』


レイナはそう言って、自分で自分の左手薬指に婚約指輪はめた。


『ケイゴはずっと私の中で生き続けてるから…もう寂しくなんかない。私、頑張るねケイゴ』


レイナは指輪を見つめて言った。


いつまでもケイゴの優しさはレイナの心の中で響き続けた。


ケイゴがいたからレイナは誰よりも輝く事が出来た。


誰よりも大切な人だから…誰よりも大好きだから…その人のために…その人の笑顔のために…ケイゴは星になった今でもレイナを見守り続けている。


それにようやく気付いたレイナは、ケイゴがくれた夢へと…もう一度ステージへと立ったのだった。


そして自分たちの歌で一人でも多くの人々の心を救い、夢や希望を与え続けた。


そして世界中でフレンズの歌が響き続けたのだった。