『レイナ。トリでもいつも通りやればいい…お前の歌は最高だから大丈夫だ』


キースは緊張しているレイナに言った。


『キースさん…ありがとう』


レイナはニコッと笑った。


『よし、じゃあお前たちリハーサル始めろ。俺は三崎たちと打ち合わせしてくる』


小林誠吾はそう言って、三崎とエリカと一緒に立ち去った。


フレンズは言われた通りリハーサルを始めた。


フレンズがリハーサルをしていると、他の出演アーティストたちがフレンズを見にやってきた。


リハーサルが終わると、客席で見ていた他のアーティストたちがフレンズに拍手を送った。


そして、一人の男が声をかけてきた。


『初めまして。デッドスターのシンです。さすがフレンズさんだ…素晴らしい演奏だった』


シンはそう言ってメンバー一人一人と握手をした。


『いえ、私たちなんかまだまだですよ』


レイナは笑顔で言った。


『レイナ。君の歌声はホントに素晴らしい、まさに天使の歌声だね』


シンはレイナに言った。


『えっ…そんなことないですよ』


レイナは少し照れていた。


『悔しいが、今年の音楽界の新人賞は君たちだな』


シンは悔しそうに言った。


『そうだと良いんだけどな』


シュンは笑って言った。


『来年は君らよりも売れてやるからな』


シンは笑いながらそう言って、立ち去った。