1月6日。


『ごめんな、ケイゴ。わざわざプレゼント買うのに付き合って貰ってさ』


ショッピングモールを歩きながらヒロがケイゴに言った。


『別に暇だから全然良いんだけどは…誰のプレゼント?』


ケイゴは辺りのショップをキョロキョロ見回しながら尋ねた。


『この前行った服屋の店員さんとさ、今度デートする事になったんだよ。何でも最初が肝心だからさ、サプライズに何かプレゼントでもしようかなと思ってさ』


ヒロは自慢げに語った。


『あれ!?前はコンビニの店員さんとデートしてなかったか?あの子はどうしたんだよ?』


ケイゴは疑問を口にした。


『えっ、あっ…あの子は…えーっと、そのー、まあ今はそんな話はどうだって良いじゃん。気にすんなって!!』


ヒロは笑ってごまかした。


『何だよ、それ…。あっ!!ヒロ、ちょっとココ入ろうよ』


ケイゴはふと立ち止まり、目の前のインテリアショップを指差した。


『えっ?別にいいけど…。ケイゴって、昔からインテリア好きだよなぁ〜』


そう言いながらヒロは、ケイゴと一緒に店内へと入って行った。