『いや、手なんか出さないけど…』


シュンは戸惑った。


『皆さん。今日はジュリのファンが多いけどぉ〜、怒らないで下さいね〜』


ジュリはブリッコして言った。


里菜はイラっとしていた。


『お、おい…里菜の奴ヤバイんじゃないか』


イラついてる里菜を見て、シュンはレイナに耳打ちした。


『じゃあ、ジュリ。控え室にでも戻っていなさい』


石川誠也は優しい声で言った。


『ハァーイ。じゃあ、フレンズの皆さ〜ん…また後でね〜』


ジュリはブリッコしてそう言って、控え室へと去って行った。


『じゃあ、私も失礼するよ…。あっ、キース君!!暴力沙汰は起こさないでくれよ』


石川誠也は笑って去って行った。


『あー、何よあいつら!!特にあのブリッコ女!!あたしあーいう奴1番嫌い!!』


里菜は完全にイラついていた。


『まさかアイドルと一緒にライブやる事になるとはな…』


シュンは溜め息をついた。


『フレンズの皆さん。リハーサル始めますんで、控え室に荷物置いて来て下さい』


一人のスタッフが駆け寄って来て言った。


そしてメンバーたちは控え室に荷物を置き、リハーサルをした。


『なあ、ジュリはリハーサルしたのか?』


シュンはリハーサル中にスタッフに尋ねた。