『俺はギターのジャックに会えるのが楽しみだな…。なんてたって、俺の憧れだからなぁー』


シュンは夢見心地だった。


『ブラックムーンに会えるのが嬉しいのはわかったが、きっちりお前たちの前座ライブはしろよ』


小林誠吾は浮かれているメンバーに言った。


『大丈夫、大丈夫。よーし、そうと決まったら早速ライブ会場へ行こうぜ』


シュンは浮かれながら言った。


『シュンと里菜はよっぽどブラックムーンに会えるのが楽しみみたいだね』


レイナはキースに笑いながら言った。


しかし、キースは浮かれてる他のメンバーとは正反対に元気がなかった。


『キースさん?元気ないけどどうしたの?』


レイナはそんなキースを心配した。


『えっ!?いや、別に…普通だよ』


キースはレイナの方を向き、ニコッと笑った。


『…なら良いんだけど』


レイナは少し心配だった。


そしてフレンズは、ブラックムーンの前座ライブのために会場へと向かった。


『すげーデカイ会場だな…。さすが世界のブラックムーンだな。俺たちもこの会場でライブか…しかもブラックムーンの前座…』


10万人が収容できる会場の広さに、シュンは正直ビビっていた。


『あたしたちじゃまだ10年早いって感じだもんね』


里菜も少しビビっていた。