そして、リハーサルは終了しフレンズのメンバーは控え室へと戻った。


レイナはケイゴとステージの上で喋っていた。


『ケイゴ。さっきスタッフの人と何話してたの?』


『ギターって難しいねって喋ってたんだ』


『そっか。ケイゴはあれ以来ギター弾いてないの?』


『うん、弾いてない。僕には難しすぎるよ、あの楽器はさ』


ケイゴは笑った。


『ねぇ、ケイゴ。ケイゴはデザイン書いたりしてるの楽しい?』


『えっ!?うん、楽しいよ。いきなりどうしたの?』


『何でもない。気にしないで』


レイナは笑顔で言った。


二人が話していると、スタッフがやってきた。


『レイナさん。小林誠吾さんが、話があるのでちょっと来て欲しいそうです』


スタッフは伝言を伝えた。


『あっ、はい。私ちょっと行ってくるね』


レイナはステージから飛び降りた。


『あっ、待って!!僕も行くよ。小林さんに挨拶するよ』


ケイゴもステージから飛び降りた。


そして二人は小林誠吾の待つ部屋へと向かった。


『失礼します』


レイナはドアをノックし部屋に入ると、小林誠吾は夕日の差し込む窓から外を見ていた。


『ケイゴ君だったか…久しぶりだな』


小林誠吾は外を見つめながら言った。


『お久しぶりです』


ケイゴはお辞儀をした。