5月20日。


『いつか見た夢のかけらを…約束した未来へと♪』


レイナは満席の客席を見つめながら、“夢のかけら”を熱唱していた。


そして、曲が終わるとレイナやフレンズのメンバーたちは、ステージ上で手を繋ぎ一礼した。


『今日はみんなありがとう』


そう言って、メンバーはステージ上で客席に向かい手を振り、そでへと一人一人ハケて行った。


そしてメンバーは控え室へと戻った。


『ふーぅ、良い汗かいた。凄く盛り上がったな』


シュンは椅子に座り、タオルで汗を拭いた。


『今日は2公演だから…夜の公演も頑張らなきゃね』


里菜は水を飲んだ。


メンバーが会話をしていると、突然扉をノックする音がした。


『失礼しまーす。みなさんお疲れ様です。すみませんが色紙にサインを貰えませんか?知り合いに頼まれたもので…』


スタッフはフレンズに頼んだ。


『えー、またかよ。今日で7人目だぜ』


シュンは面倒臭そうに言った。


『良いですよ。喜んで書きます』


レイナは笑顔で言って、色紙にサインを書き、キースに渡した。