君のために。


白い雪が舞い落ちて 世界を優しく包み込んだ
二人歩く季節外れの
思い出の砂浜

冬の風に吹かれて かじかんだ僕の手 不意に君が握って
笑いかけてくれた 暖かい優しさ
いつまでも忘れない。

君のために君の事ずっと
守ってあげるよ星になっても
君だけを見ていたいから もう離れないよ
ずっと君を ぎゅっと抱きしめて離さないから…。


君を好きになった日から 君の過去も全て知って
君の全て受け止めたいって思ってたんだ

傷ついて泣いていた 君の涙拭いて 笑顔に変えたいから
僕は笑顔でいるね 約束するよ
誰よりも好きだから

君がいれば何もいらない
ずっと僕だけ見てて欲しい
二人だけの 居場所を探そう
きっと君といれば何もかもが 輝いているから ずっと傍にいて♪



ケイゴの歌声は公園中に響き渡った。


慣れない手つきでギターを弾きながら所々音を外し、決して上手とは言えない歌だけど…ケイゴの一生懸命な姿と、ケイゴが書きつづった詞にレイナは涙を浮かべた。


レイナの心には、ケイゴからの溢れんばかりの気持ちが届き、いつまでも心の中で響き続けた。


そして、舞い散る桜が二人の事を優しく包み込んだ。


桜舞い散るそんな夜に、二人の愛はよりいっそう咲き乱れた。