『教師か…じゃあ、ヒロはとりあえず自分の夢を叶えたって事なのか…』


ケイゴはそう言って考え込んだ。


『おいおい、どうしたんだよケイゴ。最近のお前さー、何かよく考え事してるみたいだけど、最近何かあったのか?』


ヒロはケイゴを気にかけた。


『うん…、最近ある人に出会ってからさ、自分の夢って一体何だろう?なんてふと考えちゃってさ…』


そう言って、ケイゴは勢いよくビールを一気飲みした。


『ケイゴ、夢なんて持たない奴はこの世界に沢山いるんだからさ、夢がないくらいでそんなに悩まなくてもさ…』


ヒロはそう言って、ケイゴの背中を2度ほど軽く叩いた。


『それはそうなんだけどさ…うーん…』


ケイゴはそう言ってまた考え込んだ。


『よーし、ケイゴ。今からパチンコでも行くぞ!!パチンコでもして気晴らししようぜ!!』


ヒロは悩んでいるケイゴの腕を強引に引っ張り、お金を払ってお店を出た。