「はぁ…………」 目を閉じながらポツリとため息をつく。 「幸せが逃げるよ?」 頭上から声がして、目を開けるとチャラ男の尋季がいた。 「…なんのこと?」 「ため息つくと、幸せが逃げるってばあちゃんから聞いた」 ニコニコしながら言ってくる尋季は女みたいな顔してる。 「……へぇ…」 もう一度、目を閉じると飛行機のエンジン音が空から聞こえた。 今は屋上でサボり中。