あたしがそう言って、微笑むと隆汰くんは困ったような、照れたような不思議な表情をした。 「…ん。まぁ、またメールするわ」 そう言って、右手を挙げて教室を出て行ってしまった。 「真菜、やま……じゃなくて、隆汰くん元気ないよ…」 あたしがケータイを見つめながら呟くと、真菜がため息をついた。 「…山本くんも大変だわ」 「…なにが?」 真菜を見ると、真菜はさっさと教室へ戻ってしまった。 ………?