そう言うと泰ちゃんはもっと膨れたような顔になって。 「あのな…。あんなことがあったのに集中して勉強出来ると思うか?」 ……それって 心配してくれてたってことだよね。 「……ごめんね」 少しの間、時計の針が耳元にあるんじゃないかってくらい大きく聞こえた。 「はぁ…。取りあえず誤解はとかないと」 この雰囲気をといたのは泰ちゃんのよくわからない言葉だった。 携帯をあたしの前に差し出す泰ちゃん。 そこには 真弓成汰の文字。