やっとこっちを向いてくれた泰ちゃんの顔は まるで子どものようだった。 大好きなお母さんに怒られ、いじけて膨れてる感じ。 母性本能をくすぐられるというか……。 怒ってるのはわかってるんだけど……… 泰ちゃん可愛い…!! 「蜜葉…。なんか違うこと考えてない?」 「えっ!!なっ!考えてないよっ!! ………って、あれ?泰ちゃん…」 ふと目をやった先にあった泰ちゃんの問題集。 昨日見た図形が同じところに…… 「…泰ちゃん。問題集、1ページも進んでないよ…?」