「俺は、決めたんだよ!!」 何度も何度も ナオは刺し続ける。 敵は既に 呻き声を上げる力すらないのか、血を吐き続けるばかり。 「もう絶対に 喪わせねぇ! 俺の仲間を・・・・守りたい者を!」 彼の狐の仮面は さらに血で覆われる。 「 ナオ、もう止めろ」 レイは彼の腕を強く掴む。 「もう既に、敵は死んでる」 気付けば 大声で嘲笑っていた奴は 首をも斬りおとされ、死んでいた。 いつ、首を斬りおとしたのかさえ ナオは覚えていない。