ツン、 とくる鉄の臭い。
体中に血がついて ベトベトする。
じゃぁこの大量の血は?
一体誰のもの?
目線をゆっくりと床に降ろしていくナオ。
見てはいけない、と忠告するオレと
見てしまえ、と勧めるオレが混ざり合う。
床に倒れている者が一人。
彼女のまわりは血の海で、
虚ろな瞳をしたまま彼女は倒れてる。
「母さん・・?」
そう呼んでも、
返事が返ってくる事はない。
「お前もアイツみたいに逝かせてやるよ!!」
狂った笑い声が
俺の頭に響く
コイツが母さんを傷つけた
二度と目覚めないように
俺が守ると誓ったのに
母さんは俺を庇って殺された
無力な俺を守るため
自分の命を犠牲にして
コイツの・・・
コイツのせいで
死ななくてもいい母さんが死んだ
許さない
許さない!


