ベッドに仰向けに寝転びながら、
手のひらをジッと見ながら思いつめるナオ。
『ルゥだけど』
ドアのノック音と共に聞こえてくる声。
ナオは上半身だけ起き上がらせ、何? と訊ねる。
ドアを開け、部屋には入らずそのままドアに軽くもたれ、
『今日の仕事、あたしとレイの二人だってさ』
とそれだけ言ってルゥは行ってしまった。
「・・はは、ルゥは欺かせてもユウリは無理だった、って事か」
ドサッとベッドに倒れ、
再び手をジッと眺める。
―自惚れるな。 その自信はいつか滅びを招く―
シークの言葉が、フラッシュバックする。
守りたいものも・・・ね。
ナオはギュッと力強く手を握りしめる。
「俺はとっくに、 守りたいものを失ってるんだよ」
今でもはっきりと覚えている。
手いっぱいに染まった、赤い鮮やかな血の色を。


