「へぇ、盗み屋なのに剣なんかもってるんだ」 「今みたいに殺されそうになる事もあるからな」 シークはフッ、と笑いながら言う。 一方殺し屋の少年は、 「好きだよ、そういう恐いものなんかないっていう表情」 口をニヤッとさせながらそう言い、 剣を振りほどきサッ、と後ろに下がったと思うとすぐにまた刺そうと剣を向け、襲い掛かる。 シークもそれと共に剣を殺し屋に向け、振り落とす。 ―キィィンッ! 刃物同士がぶつかる音が、やけに大きく部屋に響く。 .