「俺のボスは、昔殺し屋の一人と出会ったらしい」
シークは突然、そんな事を言い始めた。
「なに。 別に、お前んとこのボスなんて興味ないんだけど…」
「監禁されている所を、助けられたそうだ」
「殺し屋なのに、助けたわけ?」
ナオは 馬鹿らしい、と鼻で笑った。
「そんな事を話して、何の意味があるわけ」
夜空を見上げていたシークは、静かに呟く。
「さぁ。 でも何故か、話しといた方がいいと思って」
「・・・・馬鹿だね」
自らのボスの情報を、教えるなんて。
仮にも彼は 殺し屋だというのに。
それからしばらくの間、二人は 黙り込んだままだった。


