あたしは、屋上へ向かった。 こういう時は、やっぱり屋上だよね。 真っ青な空をみてたら、落ち着くから。 アレンは、追い掛けてもくれなかった。 ガチャ 屋上のドアを開く。 今は普通生は授業中だから、だぁれもいない。 「もぅ、あいつ…」 ざあっ あ、風…… 春の風は少し冷たくて、悲しかった。 あたしはそのまま、倒れるように寝転んだ。 「気持ちいいなぁ…」 ちょっと寒いかも。