「おはよう、レン」 「ん、おはよ」 挨拶を交わした私とレンの間に、気まずさや辛さなんてなかった。 笑い合うことだって、支え合うことだって出来る。 今は、笑うことなんか出来ないけれど。 「ハル、眠ってるね」 ハルの横に座るレンの隣に、私も座る。 「ああ。全身麻酔したからな」 全身麻酔。 そう。 昨日病院に運ばれたハルは…… 今日手術をする。