咲とハルが仲良くなっていくに連れて、私は胸に痛みを覚えるようになった。 痛みと言っても、トゲがチクっと刺さるような、小さな痛み。 ここまでアタックを頑張ってきたのは、咲だけれど私でもある。 やっとの思いで得たものがあっても、それは私に向けられたものではなく、咲だけに向けられたものになる。 咲には絶対に言えない気持ち。 私の中に芽生えはじめていた気持ち。 私は、少しだけハルのことが気になっていたことに気付く。