私は小さく頷き、濡れた瞼を閉じる。 別れのキス。 償いのキス。 私とレンの、涙の味……。 レンは、私に『想い』を告げた場所で 今度は私に『別れ』を告げた。 「ありがとう……レン。」 ゴンドラが地上に着く。 さよならまで、あと3秒……