少し顰めた(しかめた)顔は、 すぐにいつもの和らいだ顔に戻った。 制服の上着を脱いで、ベッドの横に座った。 部屋には由岐の匂いが充満してる。 かわいい布団カバーに、 多い写真、 一つだけ倒れている写真たて、 赤系統のクッション、 ハンガーに吊るされた綺麗な制服、 ボロボロの本、 全部が由岐らしかった。