「このケーキ、 ……受け取れない………。」 「何で? あ、チョコだめだった…? ごめんな?? 気付かなかった。」 「ちがっ…」 「??」 幸輔と目が合った。 幸輔はキョトン…っと少ししていて、 あたしの返事を待ってる。 「あたし……… 幸輔の事、 利用してたの………。」 言った!! 少しの達成感があった。 でもすぐに後悔が津波のように 押し寄せた。 言うんじゃなかった。 隠しとけば、… あたしは幸輔とまだまだ 一緒にいられた。 まだ、 あたしは幸輔と一緒にいたい。