それから先生は先生ではなくなり、俺らが大学二年が終わる頃、カメラマンとしての大きな賞をもらって有名になった。



先生が見てきた世界中の風景、あぁこういうふうに見ていたんだと、感じたかった俺は、いろんな所に行った。






そして、俺は木漏れ日や高いあの空を見る度、先生との時間を思い出し、噛み締め、前を歩いている。









《終わり》