ギーッギーッとブランコを軽く揺らしながら、いっくんが話始めるのをジーッと待っている。


公園の回りは住宅街が立ち並ぶけど、とっても静か。


あたしが揺らす、ブランコの音だけが静かに響く。



「月曜日さ……」


「月曜日?」


先週の月曜日?
いっくんがあたしに言いずらいって…… 一体、二人に何があったの?


「バイト休みでさ、理央ちゃんの中学の前を通ったんだよ」


あたしもいっくんも家に帰るには中学の前を通って帰る。
その方が安全だし、近いんだよね。


「理央ちゃんも部活無かったのか、たまたま会ったんだ」


『ミーティングがある』って言っていたような……
だから下校が早かったのかな?


「せっかくだから、一緒に帰った」


一緒に帰るくらい…… 普通じゃない?
あたしとだってたまに一緒に帰るわけだし。