リカちゃんが正直。

――― 羨ましい。


自分のやりたい事をちゃんと持っていて、それを曲げないでいる。


あたしは…… どうなんだろう。



「まおちゃんはどうするの?」


「あたしは……」


あたしは、将来何になりたいの?
何がやりたいの?


「まおちゃん?」


「……… あっ、ごめんね」


まだ正直よくわからない。


このまま『養護教諭』という夢を持ち続けるのか。
それとも、耳の勉強をして『言語聴覚士』の資格を取って働くのか。


この二つで悩んでいても、一向に決まらない。


それに『養護教諭』『言語聴覚士』の二つで悩んでいても……


なんだか、納得しない。


あたしが本当に。


『これになりたいっ!』


そう言うような感じが全くしないんだ。


雲の上にいるよう…… ふわふわした状態で、あっちこっちと、行き来している。