「いい子にしてたか?」


「してたよー。
ちゃーんと座っていたんだからね」


あたしだってそこまで子供じゃないんだから。


バカにしないでよ!


「ほら、紅茶とフライドポテト買ってきた。
これでも食ってろ」


トレーには紙コップが二つとフライドポテトと…… ホットドッグ。


紙コップにはフタがしてあるので中身は何か分からない。



「まおって“ミルクティー”好きだよな?」


「うん、スキ」


「よかった、ほら飲んでいろ」


「ありがとう」


あたしに紅茶のコップを渡し、トレーをテーブルの上に置いてあたしの横に座った。


熱々のフライドポテトをゆっくり口に運びながら、ちびちびミルクティーでノドを潤す。



どうしてフライドポテトとミルクティー買ってきてくれたのかな?


あたし『要らない』って断ったのに。


いっくんなんか大きな口を開けてホットドッグを食べている?