‐白雪姫と悪魔なアイツ‐




 暫く様子を伺おうと、電話を繋げたま
 ま入り口にあるポールに跨ってその女
 を見つめる。



 ここからでも十分分かる。あれは姫ち
 ゃんだ。



 黒いロングヘアの髪の毛に透き通る白
 い肌。



 姫ちゃんは俺の呼び出しに気付いたの
 か、鞄をあさって携帯を取り出すと、
 暫く切なそうな目で見つめたまま再び
 携帯を鞄にしまった。



 ズキン



 姫ちゃんと話すようになってから、こ
 んな風に無視されたことなんてなかっ
 たのに。



 初めてのことに抉られたような胸が、
 悲鳴を上げていた。



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