とにかく、クリスマスは姫ちゃんと過
 ごしたい。



 階段に座る姫ちゃんは、胸元から移動
 してスカートを握りしめている。



 俺はというと、二段くらい下からしゃ
 がんで姫ちゃんを見上げる感じ。



 「クリスマスは好きな人と過ごさない
  の??」



 やっと俺の顔を見てくれた姫ちゃんは
 今にでも泣きそうだ。



 「もしかして…」



 いやいやいや、あり得ない。



 姫ちゃんが、俺のこと………、

           好きだなんて。



 途中で言うのを止めた俺を不思議そう
 に見つめる姫ちゃん。



 ズキュンッ



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