‐白雪姫と悪魔なアイツ‐

　真っ赤になってるであろう、あたしの
　顔。



　それを隠すようにして俯き、再び日誌
　に筆を走らせた。



　《今日の感想》の部分を残して筆を止
　める。



　これは両方に書く欄が与えられてて、
　あたしは先に書いて置いたんだ。



　｢薫くん、コレ書いてー｣



　いつの間にか黒板に落書きしていた薫
　くん。



　ズボンまでチョークの粉塗れにしちゃ
　ってるから子供みたいだ。



　両手でパンパンと粉を落としながら、
　あたしの前の座席にこっち向きで座る
　と、あたしの持っていたシャーペンを
　奪って書き出した。



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