風に揺れる、ふわふわとした長い銀色の髪の毛。そして、深い緑色の瞳を持った女の子は、不思議そうにこっちを見ている。 その子の周りだけ、空気が違う色をしている様な気がした。そこだけ、背景が浮き彫りにされているかのように。"異質"だった。 そしてオレは、こんな感覚を、何度か経験していた。 …やっぱり、こんなとこ来きゃよかった。 オレは本日二度目の後悔をした。 "あいつら"に出会ってしまった。 "あいつら"。 そう、人ならざるもの。 妖だ。 .