「俺達…別れたんだ。」


陸の言葉が頭から離れない。


2人が今もずっと一緒に
居る事を信じていた俺は
戸惑いを隠せ無かった。


俺のせいだ…。


陸が星野を諦められる筈が無い。


星野は見る度に違う女を連れ
特定の女を作る事が無かった
陸が初めて本気で好きになった
女だったんだと思う。


星野の話しをする陸は
いつも真剣だった。


当時は自分の女を奪った
陸が憎くて仕方が無かった。


でも…その憎しみは星野に対する愛情から出て来る物では無く…俺の歪んだ感情。


本当に俺は最低な男だった。


今となっては星野が陸に
惚れた気持ちがわかるよう
な気がする。


真実の愛…。


星野は陸からそれを
感じとっていたんだろう。


俺はどうすればいいんだろう…?


星野は今アメリカに
居ると陸が言っていた。


遠すぎる…。


何も出来ない自分が歯痒い。


俺は悩みに悩んだ揚げ句に
あの人を尋ねた。


「何だよ?…お前が俺を尋ねて
来るなんて思ってもみなかったよ
…俺さ忙しいんだけど。」


「すみません…。」


俺の歪んだ心を一番に
見抜いた人…。


俺の偽りの無い気持ちを
話そう。