「美咲ちゃん岳ちゃんに
気があるよ。(笑)」


はっ?何.言ってんだ?


「あるわけ無いだろ。(笑)」


「いいや!!間違いない。
おばちゃんの勘は外れた
事が無いんだから!!」


そうおばちゃんに言われて以来
美咲を意識してる俺が居た。


この時にはもう既に俺は美咲に
惚れていたのかもしれない。


同い年とはいえ先生と患者の
関係に俺は自分の気持ちを無理
に抑えていたんだ。


そんなある日の事だった。


「はい.岳ちゃん♪」


山崎のおばちゃんが俺の
左手を掴み手の平にメモ
を乗せる。


「何これ?」


「はい!!握って…リハビリだよ!!
ホラ!!さっさと握るんだよ!!」


俺は言われるままに
メモを握り締める。


「それに美咲ちゃんの
携帯番号書いてあるから!!
あんた達が進展なさそうだ
から美咲ちゃんに聞いとい
てあげたんだよ。(笑)」


「え〜っ!!」


山崎のおばちゃんの行動にはいつも驚かされる。


「おばちゃんヤバイよ!!」


「何がヤバイんだよ。
岳ちゃんも美咲ちゃん
の事好きなんだろ?
岳ちゃんから電話して
やんな!!」


マジかよ…。


そう思いながらも俺は大事に
ポケットの中にしまった。