「そっか。でもお前が何で此処に
居るんだよ?引っ越したんじゃ
なかったっけ?」


「先月またこっちに帰って来た
んすよ。親父とお袋がまたよりが
戻っちゃいまして。(笑)親の都合
でこっちは振り回されててマジで
いい迷惑ですよ。」


愚痴ってはいるけど将汰は嬉し
そうだ。


「ところで先輩達はいつも此処ら
で遊んでるんすか?」


「いいや…今日は人探し。
そうだ.お前…十字架の指輪して
る奴って知らねぇ?」


「十字架っすか?…十字架…あっ…
さっき.そこのコンビニに居た男
がそんな指輪してたな…。
全然知らない奴でしたけど…。」


近くには白のワゴン…。
もしかしたら…。誠也と顔を見合わす。


「あっ.ほら…コンビニの前に
座ってる右の方の男ですよ。
さっきジュース買いに入った時に
レジの前でアイツ小銭落として俺
も拾って渡した時に確かに十字架
の指輪してました。…間違いない
と思いますよ。」


「陸…。可能性大だな。」


「あぁ…。」


まだ確証は無い…俺達は将汰に
礼を言って奴の元に向かう。


奴の他にもう1人…もしかしたら
アイツが果懍を襲った張本人かも
しれない…。


許さねぇ…。


絶対に…。