俺は一週間ぶりに会った果懍を部屋に入るとすぐに抱き締めた。


先週は1日も会えず夜中に電話で話すだけ…。


果懍の声を聞くと一目でいいから
会いたいと何度.思ったかわからない。


前なら勢いで果懍の家までバイク
を走らせる事も出来たのに…。


今は俺の勝手な行動で頑張ってる果懍の邪魔はしたくなかった。


果懍も会いたい気持ちを抑えて頑張っている。


そう思うと何とか俺も自分の
気持ちを抑える事が出来た。


でも…会ってしまうとお互いが
自分を抑え切れなくなってしまう。


果懍はいつもの様に俺に言った。


「陸君.ギユッってして…。」


「してるじゃん…。(笑)」


「もっとギユッってして…。」


果懍の細い身体を思い切り抱き締める。


「果懍.すげぇ…会いたかった。」


「ごめんね…。私も会いたかった。」


俺は果懍の存在を確かめる様に
より一層抱き締めた。


「果懍.いい?」


「うん…。」


果懍をベットに運ぶ。


お袋も居ないし…岳もさっき
図書館に行くと言って出掛けた。


俺はやっと会えた事で果懍を何度も求めてしまう。


果懍はそんな俺を受け止めてくれる。