夏葵の大学の図書館で借りた花言葉の本とにらめっこすること数日……。 自室のベッドに寝転がり、何度となく開いたページをもう一度だけ開き、 「よしっ。決めた!」 一つの決意を胸に固めた。 そうと決まれば善は急げっ。 お気に入りのチュニックとレースのあしらわれたレギンスをタンスから引っ張り出し、着古した部屋着から着替える。 目指すのはもちろん、ショッピングモールの片隅。 蓮の居る花屋さんだ。