【ピンポーン】


…ん…インターフォン…




それでも陵弥は唇を離そうとせず、私の背中に手を回した。



私の唇を強引に割って舌を絡める。



…ん…っ…



私も陵弥の首に腕を回すと。




【ピンポーン】


…………。


【ピンポン】【ピンポン】【ピンポーン】【ピンポン】



悪戯とでも思えるインターフォンの押し方に陵弥も。



「…ったくッ…ざけんなッ」




私から離れ、渋々立ち上がりリビングから出て行った。





陵弥とのキスに夢中になちゃってた私…




扉の向こうから聞こえる話声で我に返った。




…誰か来たの…




もし、そうなら私いない方が良くない?




まさか…女とか…




だったらヤバいじゃん。


陵弥とキスなんかしてた女がいたら、違いなく修羅場…




急にアタフタし出す私…





か、帰ろう…





そう思って立ち上がった時だった。





「オイッ勝手に上がんなって」




陵弥の声と共に開いた扉。




立ち上がった私と目がバッチリ…