「さわ―っ!!起きろ―!!」 「……………!?!?」 びっくりして、起きた。 ベッドの下にいる、姉ちゃん。 ちょうど、あたしが見下ろす形になっていた。 「あたし、下で寝てたんですけど…?」 「あ―っ!!ごめんごめん」 笑いながら言った。 姉ちゃんの口調は、いつものように戻っていた…。 でも、この1つの動作が、姉ちゃんからの優しさでもあった。 "姉ちゃん…ありがと" 言葉には、せずに心の中に置いとく。