学校が終わり、久し振りに1人で帰る道…。 姿はここに、なくても常に、気持ちの中に捺実がいた。 「はぁ…。」 そんなため息など、ついている場合じゃなかった…。 「ねぇねぇ!!姉ちゃん、今から俺達と遊ばね…?」 後ろから、声がする…。 聞いた事もない声。 体中が震えて、それどころか、その震えさえなくなった…。 あの時の、記憶が出てくるんじゃないか…って、怖かった…。 「おい、姉ちゃん聞いてんのかよっ…!!」 その言葉と、共に顔に衝撃がきた。