もし、悪い方向の話しだとしたら…。 何があったかなんて、予測できない。 しばらくして、後30秒位で授業が終わる…。 って時だった。 ドンッ…と勢い良く、入り口のドアが開いた。 捺実だった。 「捺実っ…!?」 泣いている。 滅多に泣かない、あの捺実が我慢できない程、泣いてる。 みんなは、ア然としていた。 自分の席に戻ると、教科書なんかの荷物を、全部詰め込んでいる。 そして、あたしの前を通る時に、サッ…と紙切れを置いて教室から、出て行った。