one contract




た、タダで帰れないって・・・・?
何なの?
どういう事なの・・?



アオちゃんは乱暴にボクをソファーに押し付け、ボクの上に重なった。
ボクは何が何だか分からない。
でも、

‥‥怖いという事だけは分かる。
これはきっと、顔にも出ていると思う。

「ふふっ、イイ顔しているね‥‥。怖い?」
「ボク、を‥ど‥‥する、の?」

声が上手く出てこない。
蛇に睨まれた蛙って、こんな感じなのかな‥。

「さぁ?‥どうして欲しい?」
「‥は、なして」
「でも、そういう訳にはいかないんだ。見たんでしょう?」



‥‥床の上に落ちていたモノとお前の生徒書類。



そう怪しく微笑みながら言うアオちゃん。
あれって‥‥たまたま上にあったんじゃなかったの?
なら、どうしてそこに?



「お前、‥試食してもいい?」



何、言っているの?

ボクには全くアオちゃんの考えている事、しようとしている事が読めなかった。
ボクはどうする事も出来なくて、ただアオちゃんの顔を見つめる。
するとアオちゃんは、あの時のようにふわりと微笑んだ。

優しい顔で。
カッコよく。

その顔を見て、ドキッと心臓が大きく脈打った。
でもアオちゃんの手は、その笑顔と逆の行動をとる。

「え‥ッ!?な、何して‥‥ッ!!」