この状況になったきっかけは龍也にある。


昨日の部活中、龍也は利腕に怪我をした。

龍也はその事を黙っていたが、初音がそれに気づいたのだ。


初音は龍也が腕に怪我をしていたのを隠していた事に怒り、さっきの状況に至った。

今までにも似たような事で口喧嘩になる事がよくあった。

しかし今までの口喧嘩はその場でおさまっていたのだが、今日はそうはいかなかった。


それから口をきく事もなく放課後になり、龍也は腕の治療の為に病院へ。
初音は卒業式の準備の為に生徒会室へ向かった。