*遥斗*



「なんなんだょ……。」


さっきから心臓がおかしい。いつもより、早く脈をうっている。




あいつがぁんな顔するからだ………。





真っ赤になった顔。可愛い笑顔。華奢な体。ドジなところ…。






なにもかもが愛しい。






「やべぇ…」





もう俺の理性は限界。
さっきだって、もう少しであいつを襲うところだった。




いつまで保つのか…。ただそれだけが俺を不安にさせる……。



あいつを襲えば、俺はあいつを壊してしまう。
そんなのはゴメンだ。




俺はあいつを大切にしたい。…だけど、あいつは迷惑かもしれない。



あいつは俺たちがしたぁの時の約束を覚えているのだろうか…。



"結婚"なんて軽々しく言ったけど、それは二人が決めること。



ぁの約束が現実になればいいのに。


そう思う自分と、


ぁの約束がなければ、あいつにも彼氏ができて俺は苦しまなくてすんだのに…。


2つの思いが混じりあっていた。




でも、俺は後悔しない。

この気持ちになったことを……。










俺はあいつが………