私は病院の外にある 小さな花壇にいた そこには秋に近づいている証拠だろうか ピンク色のコスモスが何本も咲いていた 今頃 二人はどんな話をしているのだろう 本当の兄弟 本当の家族 それは 決して私が 踏み込んではいけない領域 大翔と遠山クンはこうして再会できた 私も・・・いつか・・・ 「前村ー!!」 後ろで声がした 振り返ると遠山クンが走ってくる