花葬 〜ForEver BLoody〜







―――次ハ 君ノ 『アレ』ガ
欲シイ…

ダッテ、 必要デショ?

アタシ ノ 命ヨリ、ズット ズゥット

大切 ナ 『君』ダカラ…


アァ…――

今日モ、『君』ノタメニ 『犧』ガ 訪レルヨ――…


早ク、『君』に逢エナイカナ?

ソノタメニハ、モットモゥット 沢山ノ

『犧』

ガ必要ダヨネ…――?







今日は、朝からずっと雨が降っている。


『まだ雨降ってんのかよー』

僕は、いつまでも止まない雨に文句を言った。


「よっ!
何、学校の入口で雨に文句言ってんだよ!文句言う暇があるなら早く家に帰れよー」


『うっ…うっせぇ!』


僕は、自分の独り言を友人に聞かれて恥ずかしくなった。

「何だよ?
家に帰んねぇの?」


『帰るってぇーの!!
今日は、早く帰ってネットゲームしてぇーんだよ!』


「ネットゲームって…ああ!
お前が前にオークションで買ったゲームか?」


『そうそう。
さっき俺の携帯にメールきてさ、届いたらしいんだ』


「ふーん。
まっあんまゲームしすぎてネットゲームの中に引き込まれんなよー。」


『それ、ありえねぇーってぇー』


そう言って、友人に別れを告げ走って家に帰った。









――雨空を見上げれば、誰かの哀しみで染まったように、灰色に染まっている…



きっと…

この雨は、その人の
『涙』
なんだ…


いつまでも、止むことのない雨…――――――――



今も誰かが哀しんでいる…











to be continued